「THE QUEEN〜稀代の霊后〜」とは
THE QUEEN〜稀代の霊后〜は中国の漫画「一代灵后」の日本語版です。中国の漫画アプリ快看、日本ではピッコマで連載しています。
漫画:TUTU
「THE QUEEN〜稀代の霊后〜」のあらすじ
人族の他に、それぞれ違う能力を持った異族が存在する世界。 予知能力を持つ霊族の孤児・霊止。自身の身の上の謎を明らかにするため、宮廷に封印されているという同族を探す。ただ、その身分は虐げられるばかりの奴婢であった。しかしそんな彼女に転機が訪れ、尊太后の命によって妃嬪に取り立てられる。小さな権力を手にしたものの、謀略の渦巻く後宮で彼女を待つのは更なる試練の数々で…。
出典:ピッコマ
作品の見どころ
▲真ん中いるのが主人公の霊止、右側にいるのが皇帝です。
2つの権力争い
宮中の中では主に2つの権力争いが勃発しています。
1.帝位争い
まず皇帝とその義母である尊太后とで帝位争いをしています。すでに帝位についているものの、尊太后の権力は大きすぎて、自分だけでは動けない皇帝と、そんな皇帝に兵権を渡す気がない尊太后の間で静かな争いが起きています。
2.妃の寵愛争い
現在皇帝には皇后がいますが、それも名ばかりで実際には幻族の軍師の娘である幻妃が後宮を牛耳っています。主人公である霊止(れいし)はひょんなことから奴婢から皇帝の寵妃となりますが、そんな霊止を引き摺り下ろそうと他の妃たちから何度も殺されかけます。
こうした権力争いを霊止は皇帝の協力を得ながら潜り抜けていくのが見どころの一つです。作品のタイトルが「霊后」となっているので、霊止が皇后として成り立つまでのストーリーだと私は考えています。そこまでどうやって展開していくのかが気になりますね。
献身的な皇帝と、優しくて美人な霊止のやりとり
尊太后の手先だと思っていた皇帝は、最初は霊止を殺そうとしますが、霊止と交流するうちに彼女を寵妃として扱うようになります。霊止が危険な目にあうたびに助けようとする献身的な皇帝はとてもカッコ良いのでおすすめです。
策士な二人の思惑
実はこの作品。皇帝と寵妃が仲良く手を取り合って幸せになる、という単純なストーリーではありません。皇帝も霊止も頭が良く、相手に想いを寄せつつも自分の思惑も持っています。
皇帝の寵妃となった霊止は他の妃の策略にハマり、どうにか自分の機転で切り抜けていきます。その頭の良さも、時代ドラマのような展開で面白いです。そして、それだけでなく、皇帝も霊止に「優しいだけでは生き残れない」と言って残酷さも必要だと教え、霊止の侍女たちの手首を斬らせて教育します。
そうした残酷さを持つ皇帝に、残酷さ・冷酷さを教えられて徐々に「優しく頭の良い女」だけではなく策士としても成長するのがこの作品の特徴かなと思います。
登場人物について
霊止(れいし)
奴婢だった身分から尊太后によって突然皇帝の妃嬪(位を持つ宮廷の女人)になった。美人で優しく温厚ではあるが、頭が良く機転がきく。実は人族によって滅びた霊族であるが、記憶が断片的で、あまり覚えていない。人族として自分の出自を隠しながらも、霊族の名誉挽回のために権力を手にしようとしている。
穆宣珏(ぼくせんかく)
人族の皇帝。非常に冷酷で残酷であり、帝位につくために他の皇子たちを殺したとされているが、帝位についてからは尊太后が持つ力に叶わず、どうにか打開策を探している。霊止を気に入り、彼女のために宮殿を建て、政敵である尊太后に膝を折ったことも。
日本語の書籍について
日本語訳された小説・漫画の書籍は発売されていません。
(2023年2月13日現在)
最後に
快看ではすでに完結していて、一期が45話、二期が73話+番外編という構成になっています。私はピッコマの最新まで全て購入した後に快看にて現在読み進めている最中なので、「ハッピーエンドです!!」と断言することができないのですが、ハッピーエンドを信じて読み進めています。(悲恋だったりバッドエンドだったら悲しい…)
華流や韓流の時代ドラマが好きな方にはとてもおすすめです!
一話ずつまとめたネタバレ感想記事をあげる予定ですので、そちらもまた更新がまとまったらtwitterでお知らせします。