原作ネタバレ

「義家族に執着されています」韓国の原作小説ネタバレ感想 |1話〜7話

コミカライズ連載している「義家族に執着されています」の韓国原作小説を読んだのでネタバレ感想を書いていきます。韓国語は不慣れなので翻訳が間違っていることもあります。

(間違っているところを見つけた場合はtwitterのDMでコッソリ教えてください…)

義家族に執着されています(시월드가 내게 집착한다)

原作:Han Yoon seol

第1話 私は死んだ。

舞踏会で夫の実家についての愚痴を言う妻たちの輪の中にいたペレシャティは、彼女たちに「夫は無愛想で家には義母も義姉もいる」と哀れまれていました。そんなペレシャティの元に現れた夫のテルデオは、挨拶する婦人たちに見向きもせずペレシャティを抱きしめて、「ここにいたのか、奥さん」と呼びかけます。

「どこいるのか随分探した。少しでも見えないと不安で息もできない」

「くすぐったいです。人目もあるので離れてください」

そこへ、書類上の息子であるセルフィウスが飛び出してきて、「母さんがくすぐったいって言ってるじゃないですか!早く離れてください!」と言ってテルデオを引き剥がそうとし、義姉であるセルシアが「シャシャ!来たわよ」と言ってテルデオを引き剥がしてペレシャティに両腕を伸ばしました。

さらに「お姉ちゃん、私も抱きしめてください!」と言ってテルデオの傍系血族で唯一生き残ったアイレットと、テルデオの叔父であるフィニアスが現れ、「舞踏会でなぜこんなに騒いでいるの」と言いながら先代大公妃のグローリアが現れました。

会場にいた人々はグローリアの登場に顔を真っ白にさせ、頭を下げた彼らにグローリアは舌打ちして、ペレシャティの腕を掴み「シャシャ、早く選びなさい」と言いました。

「ラピレオン家の土地をあげようか。それとも鉱山をあげようか?あなたが私たちを救ったのだから欲しいものをあげると言ったでしょ」

「私は本当に何もいりません」

「選ばないならあなたにラピレオン家のすべてをあげてしまおうか」

ペレシャティは夫の実家の人達が自分に執着しすぎて困っていました。なぜならペレシャティは離婚を予定しているからです。

LINEマンガではプロローグがこの第1話にあたります。この時点でもまだペレシャティは離婚をするつもりがあるということに私は結構衝撃を受けました…。

ラピレオン家の人たちのフルネームが載っていたのでメモしておきます。

テルデオ・ディン・ラピレオン
セルフィウス・スルタン・ラピレオン
セルシア・ジェーン・ラピレオン
フィニアス・ガン・ラピレオン
グローリア・エム・ラピレオン

ペレシャティがなぜ離婚を前提とした結婚をしたのか。それは、とある春、ペレシャティが死にかけたことが原因でした。ベッドに横たわるペレシャティの隣の椅子に腰掛けている夫のシーフは、心配そうな顔で「痛い?」と皮肉を言いました。

「もう死んでくれ。君が死んでこそ、その遺産が俺の元に来るんだ。借金のためにも、俺のために死んでくれるよね?」

ペレシャティを愛していると言った口で、シーフはペレシャティの死を望んでいました。ペレシャティを死に至らせたのはシーフ曰く「呪い」で、とても高価なものだったと言います。

そこへ、「まだ生きてるの?」と言って、いつも慈愛の目を向けてくれていた継母と、血の繋がっていない妹のレイナが笑う姿が見えました。

「私たちお金持ちになるの?」と聞くレイナを、シーフは抱きしめて口付けをして「もちろん、俺のお姫様」と言いました。

「シーフがあんたの夫だと思ったの?シーフは私の頼みであんたと結婚したの、馬鹿なお姉ちゃん。あんたを愛したふりをしたんだよ!」

愛した夫も、継母も、妹も全てが嘘だったことにペレシャティは気づきました。

「あなたが死んだら。あなたの遺産は私たちがうまく使うから心配しないで」

そうして継母が持つクッションによって鼻と口を抑えられ、ペレシャティは死んでしまいました。しかし、ペレシャティは生き返って戻ってきました。遺産を継いで、シーフと結婚する前の過去に。

「私の命と遺産を守らなければならない。彼らが望むものを奪って、徹底的に踏みにじって私の足元に平伏させる」

そう誓ったペレシャティは遺産を守り、それだけの権力を自分に与えられる人が必要でした。そうして、テルデオの元を訪れ、1年間だけの契約結婚を申し出ることになったのです。

ラピレオン家は過去に皇帝を助け、現在のカスター帝国の飛躍に貢献し、その功労から大公の位を与えられていました。皇室の最側近で、戦争や反乱制圧に1番先に立つ家紋でもあります。

ペレシャティはテルデオと面会し、自分の家族に命と遺産を狙われている話をしましたが、話を取り合ってもらえませんでした。そのまま部屋を出ていこうとするテルデオの手をペレシャティは掴み、「大公閣下には二人目の夫人が必要だと思います」と言いました。

テルデオは慌てて手を引き抜きますが、ペレシャティはテルデオが皇帝に幼い皇女の結婚相手にされそうになっているのを知っていることを明かし、それを阻止するためにも自分との契約結婚を勧めました。

第2話 私はまた死んだ。

提案をひとまず聞いたテルデオは「考える時間が必要だ」と言ったけれど、ペレシャティは時間を与えるつもりはありませんでした。「今決めてください」と言いながら、ペレシャティはクッキーに手を伸ばして、2つほど食べ、胸部が圧迫されたかのように息苦しくなり、倒れてしまいます。自分が死んだ時と同じような感覚が訪れ、そうしてペレシャティはまた死にました。

暴雨の中、作業員が雨に濡れた土を掘っていました。そうして2度稲妻が鳴り響きた時、ペレシャティは生き返りました。

幽霊だ、魔女だと作業員が騒いでいるのを聞いて、ペレシャティは自分が生き埋めにされそうになったことを理解しました。

その場にいたテルデオに対し、殺人未遂で通報するとペレシャティは息巻きますが、まずは屋敷に入って話そうとテルデオに言われ、二人は屋敷に戻りました。

執事にタオルを渡されて濡れた髪を拭いていると、テルデオは自分の手がペレシャティの指輪によって傷がついたこと、ペレシャティは素手でクッキーを食べたことを話しました。

「もしかしたら令嬢の提案を肯定的に考えられるかもしれない」

ペレシャティには全く意味がわからなかったけれど、「申し訳ないが重要な事だからもう一度試す」と言われ、ペンで皮膚を裂いたテルデオの手を口に押し付けられてしまいます。血が口元を濡らし、また先ほどの苦痛が訪れました。

そうしてペレシャティはまた死に、また息を吹き返しました。殺されそうになったペレシャティはテルデオに怒りをぶつけますが、彼は淡々と「ラピレオン家には呪いがかかっている」と言いました。

「家門の血を持った人々は体に毒を持って生まれた。毒に対する免疫力も強くて、普通の毒薬を飲んでも死なない。血の一滴でも人を殺すことが出来る」

ペレシャティは自分の指輪によってテルデオの手に傷をつけ、その手でクッキーを食べたことを思い出しました。本来ならペレシャティはその時に死んでしまうはずでした。

「家門の秘密を知ってしまったな」

テルデオはベッドに上がってペレシャティの手首を掴み、「1年、俺の妻になってもらう」と言いました。てっきり殺されると思ったペレシャティは自分の提案を受け入れるというテルデオの言葉に驚きました。ペレシャティが求めていたのは「安全」なので、血一滴で人が殺せてしまう男の元で過ごすことは出来ません。自分で出した提案を取り消そうとしましたが、しかし「家門の秘密を知った令嬢を俺が放っておくわけないだろう」と言って脅され、結局1年間の契約結婚をすることになりました。

テルデオの前妻は秘密を知り、その秘密を盾にテルデオに結婚を迫りましたが、何気ない時に血は流れるので段々と怖くなり、最終的に莫大な慰謝料をもらって逃げていったという経緯があります。

第3話 私は結婚します。

ペレシャティは継母、妹、シーフの前で招待状を渡しました。3人はシーフとペレシャティの結婚式のものだと勘違いをしていましたが、招待状を読んで顔を真っ青にしました。

「ラピレオン大公と結婚することになりました」

「だから別れましょう」とシーフに切り出して、ペレシャティは自分の家を出ていくように言いました。

「皆さんよく聞いてください。これから私の邸宅への部外者の立ち入りは禁止です。もちろんシーフ卿も」

こうしてペレシャティは出来るだけ早い日にちに結婚することになりました。

結婚式は挙げず、神殿での夫婦誓約を読み上げるだけの簡素的なものになりました。テルデオは「令嬢が望むなら盛大な式も挙げる」と言いましたが、ペレシャティはどうせ1年後に別れるので望んでいませんでした。

二人が神殿を出ると第四皇女のドドレアが待っていました。

「私はあなたに会える日を長い間待っていたのに。どうして私と結婚しないの?私ほどあなたを愛する人がいると思う?それに私と結婚しないなら死んでしまうっていう遺書も送ったのに、受け取らなかったの?」

ペレシャティの知る前の人生では、皇帝によって皇女とテルデオの結婚は強引に進められていたはずでしたが、今回の人生ではドドレア自らが望んでいたようです。1度目の人生では皇帝は第七皇女をテルデオと結婚させるつもりだったようですが、ドドレアは第四皇女なので、そこも一度目と変化しています。

ドドレアはテルデオの頬を触りますが、テルデオは容赦なくその手を払い除けました。契約結婚をテルデオが望んだのはこういう事情もあったのだと察したペレシャティは二人の間に入り、テルデオと腕を組みました。

「皇女殿下、申し訳ありません。夫は私以外の人に触られるのが病的に嫌いなんです」

追い払おうとするペレシャティですが、ドドレアは歯を食いしばってペレシャティに近づきます。

「あなたはなに?どうしてここにいるの?あなたがここにいたら駄目でしょ…!」

そうドドレアに言われますが、ペレシャティたちの近くに馬車が止まり、「こんなに騒がしいと聞きたくなくても全部聞こえますね」と女性が顔を出して言いました。

「皇女が他人の男を欲しがる姿が帝国に知られたら…人が大勢いるのにここでずっとそうしていて良いのですか?」

第三者の介入が入ったけれど、ドドレアは気にしていませんでした。

「しっかり覚えておいて。私はあなた無しでは生きていくつもりもない。二度と譲歩するつもりもない。あなたも私が必要だって知ることになる。私たちは一緒じゃないとお互い幸せになれないから」

理解できない言葉を残してドドレアは立ち去りました。残った女性は馬車から降りて、自己紹介をしました。

「会えて嬉しいわ、ペレシャティ。セルシア・ジェーン・ラピレオンよ。セシーと呼んで」

女性はテルデオの姉で、誓約だけで済ませる二人のために祝いに駆けつけてくれたのでした。セルシアはペレシャティが家門の呪いが効かないことは聞いていたけど、血を飲まされたとは聞いていなかったようで、「この子がまたそんなことをしたらいつでも連絡して。半殺しにするから」とペレシャティに言いました。

第4話 セルフィウスの登場

ラピレオンの邸宅に帰るとシーフが騒ぎを起こしていました。ペレシャティはテルデオに「私が愛した人で、私を殺そうとする人」だと説明をします。

シーフは屋敷の中にペレシャティがいると思い込んでいて騒いでいて、少年がそれを止めていました。テルデオは少年を見て「セルフィが戻ってきたようだ」と言いました。

それを聞いて、少年がラピレオン家の後継者のセルフィウスだということを理解しました。

ペレシャティはシーフと対面し、今後は自分の目の前に現れず、名前も呼ばないでと言い、守らなかったら皇室騎士団昇格の資格だけではなく全てを壊すと脅しました。

平騎士だったシーフは、ペレシャティとの結婚が消えて、貴族だけが得られる皇室騎士団昇格試験の資格を失っています。

騒動が落ち着いて夕食の時間になったけれど、食事の席にはテルデオしか現れませんでした。どうやらテルデオに先程の騒動のことでセルフィウスは叱られてしまったようでした。

セルフィウスは今年9歳で、テルデオの亡くなった兄の子供だと教えられます。兄嫁はセルフィウスを捨てて出ていったので、テルデオが養子にして後継者にしていました。

食事を早々に切り上げたペレシャティは寝室に向かっている途中で、部屋の前で食事のトレイを持ったまま困惑しているメイドを見つけました。セルフィウスの部屋に食事を持ってきたけど扉を開けてくれないのだとメイドが説明しました。ペレシャティは自分が食事を持っていくと言ってメイドを下がらせ、無理矢理部屋の中に入りました。

セルフィウスはいきなりペレシャティがやってきたことに驚きました。そんなセルフィウスの肩をペレシャティが軽く触ると、セルフィウスは慌てて後ろに下がりました。

「今、僕を触ったんですか?」

「勝手に触って気持ち悪かった?ごめんね、じゃあ食事はここに置くから食べて…」

「もしかして知らないんですか?ラピレオン家の呪い」

「もちろん知っているよ」と答えると、セルフィウスは「死ぬかもしれませんよ」と言いました。

「命がいくつでもあると思っているんですか?もしこうやって遠慮なく触ったら大公閣下の気が惹けるとでも?」

ペレシャティには呪いは効きませんが、それを知らないセルフィウスは「逃げた方がいい」と言いました。

「逃げるつもりがないなら、二度と僕に関心を持たないでください」

そう言われてペレシャティはセルフィウスの部屋から追い出されてしまいました。

第5話 待ちに待った、初夜。

初夜の準備をされて寝室に案内され、ペレシャティは戸惑っていました。テルデオは女性に興味が無いという噂を聞いていたので、最初から初夜は計画には入っていませんでした。他の部屋に行こうとしますが、すぐにテルデオが入ってきてしまいます。

「寝室は別にしましょう」と言ってペレシャティが部屋を出ていこうとするけど、テルデオに「どこへ行く?」と言われ、捕まりました。

すぐ頭上から聞こえてくるテルデオの声に全身が硬直した。背後から彼の息づかいがあまりにも赤裸々に聞こえるようだった。私は震える声を整え、淡々としたふりをした。
「閣下は初夜をしないと…」
「誰が言ったんだ?」
「え?」

硬直してしまったペレシャティを暫く眺めた後、テルデオは「君と初夜を過ごしたという噂が広がれば誰も俺たちの仲を疑わないだろう」と言います。離婚後もペレシャティを懐かしそうにするそぶりを見せれば、皇帝も結婚を強要しにくくもなります。

「だから結婚生活の間、一人部屋は無い。むやみに手を出す気はないから心配するな」

そう言われ、ペレシャティは覚悟を決めてベッドに上がります。メイドたちによって髪に花が飾り付けられていて自分では取れなかったのでテルデオに取ってもらいつつ、セルシアのことを話しました。

セルシアは呪いのせいで夫も子供も失っていました。それからは自害をしようとするので監禁した時もありましたが、今日は久しぶりに笑っているところを見たのだとテルデオは言いました。ペレシャティは話を聞きながら睡魔に動かされて後ろで髪をとくテルデオに向かって倒れ、彼の柔らかい手つきで慎重に寝かされたペレシャティはそのまま眠りにつきました。

そうして眠りについたものの、自分が殺される夢を見たペレシャティはテルデオによって起こされました。

テルデオは「医者を呼ぶか?」と尋ねますが、ペレシャティは「…..私の家族が、私を殺して」「私を助けて」「生きたい」と呟きながら、また眠りに落ちてしまいました。

早朝に目が覚めたペレシャティはなんだか汗をかいたようにベタベタして気持ち悪かったので、涼しい場所を探して手を伸ばし、すぐに硬くて柔らかいものに触れました。思わず目を開けるとテルデオの腹筋を触っていたので慌てて飛び起きます。

下半身しか隠れていないテルデオに向かって布団を投げつけますが、もうすぐ人が来るとテルデオに言われて、ようやくペレシャティは落ち着きを取り戻しました。まさか夫婦がベッドの端と端で寝ていたとバレる訳にはいきません。

「こっちにおいで」と呼ぶテルデオの腕に抱かれたペレシャティはあまりにも近い距離に息も出来なくなりました。

ノックの音が聞こえてペレシャティは寝たふりをしたけれど、「大公閣下、おはようございます」と聞こえた来訪者の声は、使用人の声ではなく、セルフィウスでした。

第6話 あなたが私のお母さんでもいいですか?

1話〜7話を読んだ感想

ペレシャティの回帰からセルフィがデレるまででしたね。

マンガよりも恋愛色が強そうで、その分ペレシャティの仕事面が薄くなっているイメージを受けました。ペレシャティが素直にテルデオ呼びしているのも新鮮でしたし、なんとなくのイメージですが、テルデオって結構初期からペレシャティに気を許しているんだなあと思いました。(初夜のところとか、ペレシャティをからかっているような感じがしました)

マンガにはないシーンが原作にはあり、原作ではできなかった表現がマンガにはあるの最高ですね。一粒で二度美味しい。

次の更新は来週を予定しています。更新はtwitterにてお知らせします!

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異性愛・同性愛に関係なく読みふけるうちに気づいたら国内だけではなく韓国や中国作品にまで手を出すようになっていました。カップルは世界を救う。ハッピーエンド大好きなのでそういった作品を紹介しています。

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