コミカライズ連載している「義家族に執着されています」の韓国原作小説を読んだのでネタバレ感想を書いていきます。韓国語は不慣れなので翻訳が間違っていることもあります。
(間違っているところを見つけた場合はtwitterのDMでコッソリ教えてください…)
義家族に執着されています(시월드가 내게 집착한다)
原作:Han Yoon seol
第8話 何が嫌いですか?
継母は「喧嘩しに来たんじゃないのだから」と言って仲裁し、ペレシャティが急に結婚してしまったのでまともな手続きができなくて残念だと言いました。
「私の結婚でお母さんがしなければならない手続きとは何ですか?」
尋ねると継母は「あなたを連れて行くのだから今まで育てた私たちに感謝の気持ちを示さなくてはいけない」と言います。ペレシャティの実家を無視することはペレシャティを蔑ろにしているのだと言い、遠回しに金を要求しました。
「私で商売をしているんですか?」
「お姉さん!なんでそんなこと言うの?」
「私たちはあなたのことを考えているのよ」
「今私を蔑ろにしているのは二人のようですけど。帝国唯一無二の大公妃が誰なのか知らないみたいですね?」
二人が何も言えなくなったのを見て、ペレシャティはスッキリしました。帰るように言い、「優雅に帰るか、それともみっともなく引きずりしてあげましょうか?」と言うと、優しい母親のふりをしていた継母の顔が憎悪と軽蔑で歪みました。
「あなたが相続欠格事由があれば使った遺産も出さなければならないことは知っているよね?」
覚えていて、と言いながら二人が席を立つが、ノックもなく応接室の扉が開き、セルフィウスが入ってきます。
「僕が今聞いたその言葉は大公妃に言っているのか?大公妃に覚えてろなんて言う人を見ることになるなんて」
「私の考えが足りませんでした」と継母はセルフィウスに頭を下げるが、セルフィウスは「謝罪は大公妃にしなければ」と言います。二人はペレシャティに頭を下げ、「申し訳ございません、大公妃殿下」と謝罪し、二人は帰りました。
二人がいなくなると「また来たら僕を呼んでください」というセルフィウスに、ペレシャティは満面の笑みを返しました。
ペレシャティの小さな番犬っぽくて可愛いですね。
テルデオは、戦勝祝いの祭りが開かれるため、皇室から呼び出されていました。夜、テルデオは疲れた様子で帰ってきて、ペレシャティの家族がやってきたことに触れ、「何も無かったか?」と尋ねます。誰かに心配されるということに妙な気分になりつつ、ペレシャティは祭りのことを話しました。テルデオは勝利の主役として祭りで表に立つことになりますが、テルデオは戦争も注目されることも嫌いで、殺戮を好むという噂は嘘だったことをペレシャティは理解しました。
ペレシャティはドドレアに会ったのか聞くと、テルデオは顔を歪めながらドドレアが毎晩古代文字で血書を書き、その血書を燃やす時にテルデオの髪も一緒に燃やさなくてはいけないと言ってナイフを持って現れたのだと話しました。もちろん止めることが出来たけど、ドドレアの行動は異様でした。
第9話 号外です、号外!
テルデオは明日発行される予定だった新聞を見せました。そこにはペレシャティはザハルト伯爵家が傾いたから平騎士であるシーフを捨ててラピレオン大公と結婚したという、ペレシャティを侮辱するような内容が書かれていました。
すでにテルデオが手を打っていましたが、ペレシャティ自身を侮辱するだけでなく、ラピレオン家の攻撃を行っており、外から見ればペレシャティはラピレオン大公妃で、テルデオの弱点だと思われているので警戒するようにテルデオは伝え、シャワーを浴びるために部屋を出ました。
その夜、テルデオは寝返りの音で目が覚めました。隣で眠っているペレシャティはそれが習慣になっているのか、「殺さないで」「助けて」と悪夢にうなされています。初日から毎晩続いてしましたが、朝起きるとペレシャティは覚えていないようでした。
「誰も殺さない」
首に布団がかかると現れる症状だったので布団を下げてやり、「一体誰が君を殺すんだ?」と聞いてみたけれど、ペレシャティからは「助けて」という言葉しか返ってきません。テルデオが微かに震えるペレシャティの手を握ると、ペレシャティは落ち着きを取り戻しました。
他人と接する体温が不慣れで不思議だった。手を取り合っただけでも暑くなる気分だった。
「ここで俺の許可なしに誰も君に手を出すことはできない」
ペレシャティの呼吸がすやすやと一定になった。
「だからどうか安心して眠って」
夜が明けて、最悪の知らせが飛んできました。テルデオが止めたはずのペレシャティの記事が発行されてしまっていたからです。朝食の席ではフォークを握りしめたセルフィウスはテーブルを叩きました。
「ラピレオン家に喧嘩を売るなんて。調べて誰の仕業か暴きます」
「いい考えだ、セルフィ。どうせ暴くならその人間の腹まで暴こう」
ペレシャティは怒っているセルフィを見ながら「分かったから早くこの人参を食べて。偏食しちゃだめでしょう?」と叱ります。
テルデオが止めたのにも関わらず個人的に号外を発行して都市にばらまいた今回の手法はとても悪質だった。ペレシャティに気をつけるように忠告したあと、テルデオはペレシャティ専属の侍女が到着することを知らせました。
話を終えたテルデオは新聞社に向かうために席を立つと、「閣下と一緒に行きます」とセルフィウスも立ち上がってその後ろを追いかけました。セルフィウスの皿には人参が残されていました。
人参食べたくなくて逃げるセルフィ可愛すぎませんか??????
専属の侍女はレベッカ・ナイツと名乗り、そばかすが散った顔に笑顔を浮かべてペレシャティに挨拶しました。ナイツ男爵家は家勢が傾いたため必死になっているという噂があります。だからこそ、ラピレオン家の恐ろしい噂があっても侍女に志願できたのでしょう。
前世ではシーフやレイナと一緒にいて友達が一人もいなかったので、ペレシャティは友達ができたみたいで嬉しくなりました。
レベッカを部屋に案内して話をしていると、執事がペレシャティを呼びに来ました。見ればテルデオの姉であるセルシアが執事の後ろに立っていました。
第10話 私は絶対に死にません。
セルシアは号外を見てペレシャティの心配をして駆けつけてくれたようでした。号外の事について怒るセルシアをなだめ、ペレシャティはお茶に誘います。
お茶を飲みながらセルシアは、すでに新聞社を訪れて拷問までしたのに誰の仕業か分からなかったと嘆いて、ペレシャティは驚きました。ぎこちない笑顔を浮かべたペレシャティを気遣ってセルシアはお茶の話に話題を切り替えます。
夫の家族があまり会いにこないほうがいいと思って今まで我慢していたとセルシアが言うので、その気遣いが嬉しくて「いつでも遊びに来てください」とペレシャティは言いました。
「……本当に?」
「え?」
「私にまた来いと言ったの?普通は一度招待したら二度と来ないで欲しいって言うのよ。ありがとう、ペレシャティ」
そこでペレシャティは前の人生でセルシアを見た事があったことを思い出しました。それは弔問客として訪れた葬儀場だった。セルシアは涙を流し、亡くなった夫と子供と共に埋められるのだと言って穴に入ったり、財産を盗むために家族を殺したのだと噂話をする貴族の首を絞めていたりして、今の笑顔を浮かべているセルシアとは全く別人でした。今の笑顔のセルシアの方が良く見えました。
「セルシアは本当に笑顔が綺麗です。セルシアが笑うと私も一緒に気分が良くなるようです。だから笑っていてください」
セルシアの顔は戸惑いから歪んで、「あなたは私たちが怖くないの?」と聞きました。
「ペレシャティは私たちの血を飲んで死なないとしても、他の人は結局殺してしまう」
「ミスと殺人は違います」
笑っていてほしいなんて自分に言う人は2度目だとセルシアは話しました。一度目は亡くなった夫と子供がセルシアに言っていました。
「いい人で幸せな家庭でした。私の子供は本当に天使のような子でした。家の呪いは男性によって伝わるので、私の子供は呪いとは関係なかったわ」
ラピレオン家の呪いは男性のみに遺伝していくものです。セルシアは父親から呪いを引き継ぎますが、女性であるためセルシアの子供には呪いは遺伝しません。
「私の父は呪いのせいで早くに亡くなり、母は私たち兄妹に耐えられなかった。私たちを人を殺す怪物だと言って倉庫に閉じ込めたりもした。けれど母を理解もできるの。自分の子供を愛したいけど殺されるのではないかと怖かったはず。愛したいのに愛せなかった可哀想な私の母。罪悪感からか、母は自ら命をたったわ」
セルシアや、生母に捨てられたセルフィウス。ペレシャティはラピレオン家の呪いは血に毒が宿るというものではなく、ラピレオン家を幸せにしないための呪いのようだと思いました。
手を握ってセルシアを慰めるペレシャティの行動を見て、セルシアは「テルデオにはもったいない人」と言って、ペレシャティに自分の指輪を渡しました。これを持っていればセルシアと同等の扱いを受けることが出来ます。
「私はいつもあなたの味方になるわ、ペレシャティ。そしてこれからは気軽にセシと呼んで。家族はそう呼ぶから」
「……では私のこともシャシャと気軽に呼んでください、セシ」
「わかったわ、シャシャ」
第11話 誰も見た事のない犯罪
テルデオは、セルフィがこのまま首都にいるならアカデミーに通う方が良いだろうと思い、アカデミーに通わせる事にしました。早速アカデミーの見学に行く事になりました。
ペレシャティはテルデオから紹介された弁護士と会って遺産について相談する予定だったので、アカデミーに先にセルフィウスを下ろし、弁護士と会ってから迎えに行くと伝えます。見えないしっぽが揺れ、セルフィウスは「いい考えだと思います」と言いました。
弁護士事務所に訪れたペレシャティは、弁護士から継母たちが相続についてどのような訴訟を起こす可能性があるのかを聞きました。
- 遺言書の偽造
- 遺言書を口実に脅迫した場合
- ペレシャティが父親を殺害した場合
ペレシャティには3つとも関係の無い事だったけれど、相手が何を理由に訴訟してくるか分からなかったので備えるべきだと考えました。
同行していたレベッカはセルフィウスを迎えに行く前に広場に建てられたテルデオの銅像を見に行こうと誘います。今回の祭りにあわせて、広場には皇帝とテルデオの2つの銅像が建てられていました。
しかし、ペレシャティが広場に行くとテルデオの銅像は粉々に壊されていました。ペレシャティは治安隊を呼んで犯人を探すよう命じた後にセルフィウスを迎えに行きました。
しかし、セルフィウスを迎えに行くと、妹をアカデミーに迎えに来ていたドドレアとその取り巻きの貴婦人たちと鉢合わせてしまいました。
ドドレアは優しい声で招待状を渡します。
「私の皇居に招待します」
第12話 救世主登場
行きたくないペレシャティが「体調が優れないので落ち着いたら行く」と言うと「それでは早く来なくては。最高の医者に見させましょう」と返され、ペレシャティは「家で休むのが一番です」とさらに返答するなど二人の間で攻防が続きました。
何とか皇居へ来させようとするドドレアに対して、絶対行くと危ない目にあいそうだと直感したペレシャティが誤魔化していると、「大公妃殿下!」とペレシャティの元にセルフィウスが走ってきて、ペレシャティにぴったりくっつき、警戒する目をドドレアに向けました。
セルフィウスは、遠くから見た時にペレシャティが怯えていたのに気づいて駆けつけてイアました。セルフィウスはドドレアに挨拶をしてペレシャティを連れ出そうとするけど、ドドレアは素直に帰さなかった。
ドドレアは中々外に出ないペレシャティにはもっとゆっくり外で過ごせばいいと言ってきます。セルフィウスはペレシャティを何とか引き離そうと頑張りますが、そこへテルデオが現れ、ドドレアから庇うようにセルフィウスとペレシャティの前に立ちました。
「救世主のような登場ね。一度の招待だけでこんなに大騒ぎするなんて。大公妃を二度招待したら私の首が飛んでしまいそう。他人が見れば、私が大公妃を虐めたと思うでしょうね」
「まさか聡明な皇女が皆が見るところで大公妃を虐めないでしょう。招待した時に虐めるのなら分かりませんが」
テルデオの言葉にドドレアは何も言えなくなり、テルデオは別れの挨拶を言って皇女から離れました。セルフィウスは何やら気を使って、テルデオが乗ってきた馬車に2人で乗るのよう言い残して1人で馬車に乗りました。
馬車に乗ったあと、テルデオは招待状は燃やすように言って、何もされなかったのか尋ねたあと、今後も同じようなことが起こるのでアカデミーを変えると言い出すので、ペレシャティはそれを拒否しました。しかし、思ったより自分を気遣ってくれるテルデオの言葉にペレシャティは驚いてもいました。
テルデオは先に屋敷に帰っていたレベッカに話を聞いてアカデミーに迎えに来ていました。すでに銅像の件も聞いていたようなので、ペレシャティはテルデオを気遣ったけど、テルデオはあまり気にしていなかった。元々ラピレオン家には敵が多いので動じないようでした。
「ではあなたは何が起こったら騒ぎ立てたり驚いたりしますか?」
「さあ」
「本当に………」
「君が怪我をしたり危機に陥ったりしたら、その時は驚いてあげるよ」
空を覆った夕焼けは私の顔まで赤くした。
第13話 食べやすいものには毒がある
テルデオの銅像は新しく再建されました。
ペレシャティはセルシアが各地から送ってくる特産品を食卓で味わ
「……ペレシャティ!」
「大公妃殿下!」
ペレシャティはそのまま倒れてしまい、
「
やや落ち着きを取り戻したテルデオは何から毒を口にしてしまった
医者に見せても首を振るばかりなのでテルデオは叔父のフィニアス
医者は色々な手立てを試したけれど、
第14話 あなたが病気になったら。
ペレシャティは大きく呼吸をして目が覚めました。目の前には見知らぬ男がいて、男はペレシャティに麻痺症状がないことを確認すると「うまく解毒できたようだ」と言います。
男は勝手に指を傷つけたことを謝り、朝晩薬を塗るように言い、一人では大変だから「テオ」に手伝ってもらうようにと話しました。
「……テルデオの家族ですか?」
「そうです。紹介が遅れました。フィニアス・ガン・ラピレオンです。気安くフィンと呼んでください」
フィニアスはテルデオがペレシャティのために大慌てで自分を探していたのだと話したけど、ペレシャティには良く想像できませんでした。ペレシャティが倒れたのは初めてではないのに、何をそんなに慌てる必要があるのか、ペレシャティには理解できなかった。
「あなたが病気になったら暴れる人がいるから、これからは気をつけてくださいね。ちょっと待って、テオとセルフィを呼んできます」
ペレシャティは顔が熱くなった気がして、布団で隠します。
セルフィウスはペレシャティを見ると泣いてしまい、テルデオの顔色も良くなかった。てっきりペレシャティは二人のうちどちらかの血を飲んでしまったのかと思っていたけれど、テルデオは食事に毒が盛られていたのだと説明しました。
「毒を食べたのは私だけですか? 食べ物に毒があったんですって。 セルフィ、あなたは大丈夫? テルデオ、あなたは?」
「俺たちは呪いにかかっていて、すべての毒に免疫力がある。 食べ物に毒があっても、俺たちは死なない」
テルデオは「俺の責任だ」と言い、自分の妻を守ると言っていたにも関わらず守れなかったことに、罪悪感を感じているようでした。
毒はマッシュポテトに入っていて、使用されたジャガイモは今朝調理アシスタントが市場から仕入れ来たものだった。その調理アシスタントは朝食を出す前に出かけて、いまだに帰ってきていません。
「とにかく、私以外に怪我をしたり病気になった人がいなくて良かったです」
「今こんな状況でどうして他人の心配ができる?」
不機嫌そうな顔をするテルデオに、ペレシャティは「あなたやセルフィが怪我や病気をしたら心配する」と答えました。
「俺のせいで被害を受けて言うことがない」
「大丈夫です。 私はあなたが私を死なないように手を使うと思いました」
テルデオはたまにぼうっとした表情をした。おそらく、何と答えればいいのか混乱しているようだった。
「何をそんなに驚いているんですか? 私たちの契約を忘れたわけではないでしょう?」
テルデオのぼんやりとした表情に笑いが爆発した私は気持ちよく微笑んで話した。
「私が死なないように遺産と私の命を守ること。それが私たちの契約だったでしょう」
「……」
「だから私はそんなに心配していません。どうせあなたが私を助けるから」
8話〜14話を読んだ感想
今回はテルデオを狙ったもののようでした。銅像の件もあり、テルデオ(もしくはラピレオン家)に恨みを持つ人が多いようですね。
仕組んだ犯人は呪いについては知らなかったのでテルデオ達に被害はありませんでしたが、もしかしたら気づかないうちに過去に毒殺されそうになっていたこともあるかもしませんね。(ペレシャティがいなかったら今回の毒殺も気づかなかった気がする)
家の呪いも、ドドレアも、毒殺や銅像・新聞を広めた犯人もまだまだ謎が多いです。謎も気になりますが、セルフィが可愛いので全てOKな気もしてしまっています。
漫画より少し恋愛色が濃い気もするので、そちらも楽しみですね!
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