原作ネタバレ

「THE QUEEN〜稀代の霊后〜」中国の原作漫画ネタバレ感想 |一期・16話〜30話

ピッコマで連載している「THE QUEEN〜稀代の霊后〜」の翻訳前である中国の原作漫画を読んだのでネタバレ感想を書いていきます。

※16〜30話ではピッコマで全て連載しているため私が翻訳したのは各話のタイトルのみとなります。

(間違っているところを見つけた場合はtwitterのDMでコッソリ教えてください…)

漫画:TUTU

第16話 同情しないで

霊止は宮女たちに「自分の役目を放棄して敵と通じた者は霊止が傷を負った分だけ宮女も傷を負うことになる」と宣言し、宮女たちの腕を刀で傷つけました。宮女たちの中でも霊止のために今回、皇帝に助けを求めに行った佩欣(はいきん)と佳星(かせい)には褒美を授けました。

ここで佩欣と佳星は掌事にすると霊止が宣言します。掌事を調べましたが意味を見つけることができなかったのですが、おそらく宮女たちを監督する位のことかと思われます。

宮女たちが全身全霊で霊止に仕えると平伏するのを眺めた皇帝は、霊止を抱きしめながら「朕の贈り物は気に入ったか?」と尋ね、霊止は「大事に致します」と答えました。「この宮廷ではあらゆることが善悪ではなく利害で決まる」と皇帝は忠告しました。

霊止の両腕が切り落とされたという噂を聞いた青艶は、以前霊止から預かっていた鋳塊(金の延べ棒)が入った箱を取り出しました。霊止は自分が安定した地位を手に入れたら青艶を連れ出すのでその時に箱を返却し、もし自分に何かあったらその箱は青艶に遺すと言われていました。居ても立っても居られなくなった青艶は箱を抱え、霊止に会いに行きます。

第17話 懲罰

箱を持って霊止に会いに行こうとした青艶ですが、奴婢の身分なので勝手に持ち場を離れるわけにはいかず、許可をもらいに行きましたが、箱を見た女人は「盗んだものに決まっている」と決めつけ、霊止のことまで野良犬と言って馬鹿にしました。青艶が「侮辱しないで!」と言うと、女人はさらに怒り、青艶を殴ろうとしますが、そこに霊止が現れました。

霊止は連れていた女官に「強欲な女人を連れていきその歯を全て抜いてしまいなさい」と命じました。こうして青艶は霊止付きの侍女となりました。

皇帝は配下より尊太后が幻族侵略に動き出したという報告を受けます。領土を奪えたとしても金や兵糧が底をついてしまうので皇帝になんとか止めてもらおうとしますが、皇帝は「まだその時ではない」と断りました。

「待たねばならぬ者がいる。その女が宮廷を離れ一族の元へ戻るのを」

第18話 選択

青艶を自分の殿舎に連れてきた霊止はそこで青艶の好物を振る舞いますが、できるだけ早く青艶を宮廷から外に出したいと思っていることを打ち明けます。自分の侍女にしたのは奴婢の身分を消すためでした。

皇帝が霊止の殿舎を訪れ、大事にされている青艶が皇帝の目に止まりました。皇帝から優しさは不要だと教えられたばかりだったので、奴婢の友を大事するところを見られるわけにはいかず、霊止は何とか誤魔化そうとします。

皇帝は霊止が誤魔化そうとしているのをもちろん見抜いていました。

第19話 心を動かす

二人の仲を見た皇帝は「純粋すぎる思いやりは諸刃の剣となる」と忠告し、青艶を退室させました。皇帝は霊止にある荒れた殿舎の守衛を退かせたことを話しました。その殿舎には先帝が連れ帰った異族が住んでいます。白い髪の男を思い出した霊止は思わず手が震えましたが、それを見た皇帝は「幻妃のことがあるからといって他の異族を嫌うなよ」と言いました。どうやら、異族に嫌悪して手が震えたのだと勘違いしたようです。

「人族とは異なるが、我々と同じように辛ければ泣き、嬉しければ笑い、我が子を愛し、年寄りを敬い、朗らかに歌い、美しい絵を描く」

皇帝は権力を取り戻した時にはすぐに戦争をやめさせ、人族も異族も等しく、生まれながらに位の低い種族などいないと宣言するのだと言いました。

「たとえ妖と呼ばれた霊族でも陛下は同じように思われますか?」

「霊族のいかなる悪評も信じてはいない。ありもしない噂で種族の優劣を決める権利は誰にもない。そんなことは許されるべきではない」

皇帝の言葉を聞いて、霊止はこっそり涙を流しました。霊止の赤くなった目を見て皇帝が心配しますが、酒の匂いでそうなったのだと霊止は誤魔化しました。霊止の言葉を聞いた皇帝は「これからはお前の前で酒は飲まない。時に二人きりの時は」と言いました。

二人の距離は近づきますが、「朕を正式な相手として認めてくれているか?」と聞かれ、霊止は皇帝のことを付き従う主だと返答するとその回答を「不合格」とし、「お前をただの妃嬪以上に思っているのに」と言いました。

「お前はどうだ?少しも心を動かされないのか?」

第20話 私は燁夜公主

霊止は皇帝の問いに「まだ陛下にお答えする勇気がございません」と返答し、それを聞いた皇帝は、霊止が勇気を持てるようもっと大事にすると言って、霊止の額に口付けて「口付けは倍にして返すこと」と命じました。

皇帝が帰った後、霊止は宮廷で流れる噂を聞いて、白い男が住むという殿舎を遠くから眺めました。

尊太后は高い魔力を持つ異族でもあっという間に死んでしまうという蛇毒という毒を、雪族の都に投下したのだという噂が宮廷で流れていました。雪族はすでに先帝に討伐されていたため、今都を守っているのは数百人程度の人々だけでした。強い毒のため、人々は一瞬で消え失せ、水も、土地も毒に侵されました。

青艶は白い髪の男と霊止が会うのを手伝うつもりでしたが、霊止は危険だからと青艶を頼ることはありませんでした。

夜になって、霊止は一人で白い髪の男に会いに行きましたが、一族を殺されたばかりの白い髪の男(氷見 / ひょうけん)に攻撃を仕掛けられ、霊止は自分が燁夜公主だと叫びました。氷見は燁夜公主なら証明して見せろと言い、燁夜公主が最後に自分に何を願ったのか尋ねました。

そこへ、尊太后の「逆賊を差し出せ」という声が響きました。今回のことは全ては尊太后の罠で、噂を流して守衛を退かせることで逆賊を炙り出すためでした。

第21話 道の終わり

未来を予見する能力を人族に渡すわけにはいかなかった燁夜公主は、自分を殺すよう氷見に言いますが、氷見は一族を守る責任があるので霊族を連れて逃げろと言って、燁夜公主を殺しませんでした。

その時のことを思い出しながら、尊皇后に見つからないよう霊止を逃がしました。霊止は逃げますが行き止まりまで追い詰められてしまいます。前にもこのように人族に追い詰められたことがあったのを思い出しました。

窮地に陥る霊止ですが、そこへ青艶が助けにやってきました。

第22話 捕獲

6歳から入居していた青艶は宮廷の隅々まで知り尽くしていたので、そのまま見つかることなく霊止は殿舎に帰ることができました。しかし、青艶は「奴婢でも妃嬪でもどんな秘密があっても、私にとっては一番大切な友達だよ」と言いながら倒れてしまいます。青艶はひどい怪我をしていました。霊止は泣きながら治療をしながら、鼻血を流します。幼い頃、死んでしまった鳥を助けようとすると父親が「生と死は均衡を保っているから干渉すると天罰が下る」という言葉を思い出しました。

朝が明けて、縛られた氷見に蛇毒を見せながら逆賊を吐くよう尊太后が迫りますが、そこへ逆賊を捕らえたと報告が入りました。逆賊と思われる死体は2体上がりました。

死体①…青艶の元上司の女人。霊止のことを犬呼ばわりして歯を抜かれましたが、その後青艶によって殺されたようですね。青艶の怪我もその時にしたようです。

死体②…逆賊が見つからないと宮中が混乱するので皇帝が用意したもの。逆賊が幻族なら良いと思っていたけど、そうではなさそうだったので用意したようです。

第23話 嫉妬

氷見は大衆の目の前で翼を切られるという刑罰を受けることになりました。「雪族も霊族も、お前も守る」と言ったのに守れていない自分を、氷見は情けなく感じていました。雪族の王である氷見が降伏すれば生き残った雪族は見逃すという先帝との約束を、尊太后は破ったのです。

刑罰を止めようとする霊止でしたが、その手を皇帝に掴まれます。皇帝に霊止は助けを求めますが、皇帝は「盲目的な善意はいい結果には繋がらない」と言い、初めて皇帝にする願い事が他の男のことだったので嫉妬心を煽るなと忠告しました。

氷見が刑罰を受けるところ見た幻妃は、あれは未来の幻族の姿だと思いました。燁夜花の花畑についてついて嗅ぎまわっている女(青艶)が霊止の侍女になったと聞いて、幻妃は皇帝と霊止が何かを企んでいると思いました。

第24話 幻妃の襲撃

霊止は青艶を密かに宮廷の外に逃すための準備をしていました。霊止が持っているもので青艶が最も大切なものだったので、またに何かあれば霊止は耐える事ができません。それでも出ていきたくない青艶は霊止に「傷が治るまで」と言って泣きつきました。

本来宮女は30になるまで宮廷から出ることはできませんでしたが、霊止が皇帝に特別に許可をもらっていました。そのことを聞いた幻妃は企みを暴くために青艶を手に入れようと、霊止の殿舎にやってきます。無理矢理、霊止の殿舎に押し入った幻妃でしたが、青艶はすでに出発した後でした。

青艶が駄々をこねるのをわかっていた霊止は青艶に眠り薬を飲ませ、馬車を出発させていたのです。その馬車を、引き止める声がかかりました。

第25話 権威のひび割れ

青艶が宮廷を離れて10日経ちましたが、霊止は不吉な夢を見て不安に駆られていました。殿舎の外に出た霊止は幻妃と出くわし、幻妃はその礼が不十分だと言って「良いというまで頭を上げないこと」と命じますが、霊止は皇帝に呼ばれているので引き止めるなら幻妃も罰を受けることになると言います。

霊止は美人の位なので妃の位を持つ幻妃より身分が低いですが、皇帝の命を幻妃が蔑ろにするなら自分も幻妃に従う道理はないとして、強気な態度にでました。

それを見た幻妃は、皇帝が磨いていた剣は霊止の他にもいて、これまでずっとそれらを折ってきたのだと言いました。霊止は尊太后が幻族に攻め入った今、幻妃は後どれくらい威張っていられるでしょうね?と言いながらその場を立ち去りました。

書室にいる皇帝に会いに行った霊止は皇帝に事情を話します。皇帝の命を語るのは死罪に値するものでしたが、幻妃が長年保ってきた権威に傷をつけることをできた霊止を抱きしめ、褒美を取らせようとしました。霊止は「妃の位が欲しいのです」「私を霊妃に封じてください」と答えました。

第26話 最高の贈りもの

霊止は行方のわからない霊族の足取りを掴むためにも、霊族の汚名を注ぐためにも、人族での高い権力を欲していました。その思惑を隠し、「この戦場で生き抜くために、後宮を取り仕切る女人になりたいのです」と皇帝に言いました。

偽りと野心に満ちた霊止を見て、皇帝は「手放したくなくなる程、思ったより遥かに良い女だ」と褒めました。霊止の手に口づけ、さらに引き寄せようとしますが、「お前はまるでおろしたての輝く剣」だと言う皇帝の言葉を聞いた霊止は、幻妃の言っていた先程の言葉を思い出して、皇帝から離れます。

自分から離れた霊止をまた皇帝は抱きしめて、手に持っていた「霊妃に封ずる聖旨(せいし / 皇帝の命令書)」を見せました。皇帝は最初から霊止に妃の位を与えるつもりだったようです。

霊止が妃になるという話を聞いた幻妃は怒り狂い、自分が霊止の致命的な弱点を握っていると自分の殿舎で叫びました。かつての戦いで幻族は早くに降伏し、他の異族がその犠牲となったため、今回の戦いでは人族に降伏せず最後まで戦うつもりでした。

第27話 心痛の贈りもの

尊太后は霊止の出自を調べていましたが、6年前に辺境の村で拾われ、3年前に宮廷に流れついた奴婢だと報告を受けました。先帝が崩御したのも6年前なので、尊太后は不吉だと言いました。しかも霊止がいた村は大洪水が起こって全滅していました。

霊止の冊封の儀(新たな位に封ずる儀式)が始まりました。儀式の場に向かいながら、霊止はまるで自分のそばに霊族がいるような感覚を感じていました。そこへ、幻妃の宮女が贈り物を持ってきて「中身をよく見てから妃になるか決めるよう」という幻妃の伝言を伝えました。

贈り物は、青艶の目でした。

皇帝は配下から「幻妃に対抗するためならこのように高い位を与えなくても」と忠告を受けますが、霊止に妃の位を与えたのは試練だと言いました。試練を乗り終えれないなら、どのみち幻妃に潰されてしまうからでした。

第28話 野獣の法則

青艶のために妃の位をもらうのを諦めた霊止ですが、それを霊止の宮女たちが引き止めます。宮女たちがこれまで霊止のために命をかけたのは、自分たちが死なないよう、権力を持ちたいからでした。だからこそ、ここで霊止が良心のために宮女たちを見捨てる事が許せませんでした。

しかし、ここで青艶を見捨てれば次は他の宮女も見捨てることになるのだと霊止は言いました。宮女と霊止との間で意見が分かれる中、佳星(かせい / 霊止の宮女)が幻妃の宮女を叩いて気絶させ、霊止は突然倒れたので冊封の儀を延期にするという作戦を立案しました。

霊止は宮女の姿に変装し、皇帝に助けを求めることになりました。

第29話 孤立無援

霊止は皇帝に助けを求めましたが、皇帝はそれを断りました。幻妃の父親は幻国軍の首領という地位を持つため、兵権のない皇帝では皇帝では押し入ることができません。みんなが羨む地位を手に入れたのに愛する人を守れないことはおかしいと霊止は言いますが、それが宮中だと皇帝は言いました。

幻妃は青艶の爪を剥がして拷問にかけていましたが、青艶は霊止のことは一向に口を割りません。そこへ霊止が現れたので幻妃はてっきり「青艶を返して欲しい」というと思っていましたが、霊止は青艶に毒薬を飲ませました。霊止は手段を選ばず上を目指すのが野獣の法則なら、儀式を押して自ら足を運んで葬るのが自分の良心だと言いました。

皇帝は霊止が立ち去る際にある毒薬を持っていったことの報告を受けました。その毒薬はすぐに気絶し、その後ゆっくりと死んでいくので早急な治療が必要なものでした。

仮死状態にするもので、早急に治療すれば助かる見込みがある毒薬ということかな?と思いました。

皇帝は、自分さえ愛するものを救うことができず殺してきたのに、どうして霊止にできるのか、と涙を流しました。

第30話 火を放つ

青艶の死体(に見せかけているだけ)を持って帰ろうとする霊止でしたが、幻妃によって止められました。幻妃は青艶の体を刀で刺そうとしますが、そこへ尊太后の親衛隊が現れました。両族の架け橋としての責任を放棄し、人族の妃嬪や宮女を虐げた罪で禁則(外出禁止)30日の刑を言い渡され、幻族の象徴である金の太陽の幕に火を放たれました。

霊止は鼻血を流しながら青艶を治療しました。

これまで幻妃の行いを見逃してきた尊皇后が動いたのは、皇帝が尊皇后に頭を下げたからでした。雨の中、尊皇后の殿舎の前で膝をついて頭を下げる姿勢を朝までやらされ、多くの臣下たちが皇帝のその姿を目にすることになりました。

皇帝は霊止に向けて、「霊止、慌てるな。収穫の日はもうすぐだ」と呟きました。

一期・16話〜30話を読んだ感想

一期を全て読んだ後に今この記事を書くためにピッコマ連載分を2週目しているのですが、もろもろわかった後で読むと「あ〜〜このセリフが」とか「絶対こういう意味で言っているんだろうな」というのがわかって面白いです。

噛み締めるたびに味わい深くなるスルメのような…(褒めてます)

一応作品の最終話も軽く読んでいるのですが、幻妃に対しての気持ちとかも複雑です。幻妃は異族を守りたくて、人族を恨んでいるのでしょうね。その気持ちが強すぎて色々な行動をしてしまっているので、霊止たちにひどいことをしていても不思議と嫌うことができないです。

霊止は持ち前の機転の良さと、皇帝や宮女たちから宮廷での道理を学んで冷酷さを身につけている途中ですね。確かに優しいだけだと弱肉強食の世界では生きていけませんから…。そういった意味で28話のタイトルが「野獣の法則」というのも中々考えられていて好きだなと思いました。

26話の「最高の贈りもの」も、前半は皇帝から妃に封じる贈りものがあるからこのタイトルか!と思わせておいて、幻妃が贈りものを用意していることを示唆されるので、うまいタイトルだなと思いました。

私は自分の母親と、皇帝と氷見どっち派?という話になっています。母親は氷見派で、私も氷見好きなのですが、どちらかというと皇帝派です。皆さんはどっち派なのでしょうか?

次の更新分から本格的に翻訳をしなければいけないので更新ペースが落ちます。詳しい更新日についてはまたtwitterにてお知らせします。

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いり
異性愛・同性愛に関係なく読みふけるうちに気づいたら国内だけではなく韓国や中国作品にまで手を出すようになっていました。カップルは世界を救う。ハッピーエンド大好きなのでそういった作品を紹介しています。

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